2026年4月20日時点のゴールド相場は、かなりやりにくいです。Reutersによると、この日のスポット金は0.7%安の4,792.89ドル、米先物は1.4%安の4,812.20ドルでした。しかも金は4月中旬にかけて底堅さを見せていた流れがあったので、見た目としては「崩れた」というより、上がれそうだった相場がまた重くなったに近いです。個人的には、4月20日の金をひと言で言うなら、有事で買われる顔より、ドル高と高金利を嫌がる顔が前に出た日だと思っています。
今回の下げの中心にあるのは、やはりドルの戻りです。Reutersは4月20日、米国がイランの貨物船を拿捕し、テヘランが報復を示唆したことで市場が再び緊張し、安全資産としてのドルに買いが入ったと伝えています。金はドル建てで取引されるので、ドルが強くなるだけで海外勢には割高に見えやすくなります。つまり4月20日の金は、地政学リスクがあるのに下がったというより、地政学リスクがドル買いを強め、そのドル高が金を押さえたと見たほうが自然です。
ここがかなり大事です。
普通に考えると、有事なら金が買われそうに見えます。
でも今の市場はそこまで単純ではありません。
今回の緊張再燃は、ホルムズ海峡の閉鎖懸念を通じて原油高も同時に呼びました。Reutersは4月20日、ブレント原油が5%超上昇したと伝えています。原油が上がる
→ インフレ不安が強まる
→ FRBの利下げが遠のきやすくなる
→ 米金利とドルが支えられやすい
この流れになると、利息を生まない金は持ちにくくなります。だから今の金は、怖いから買われるだけの相場ではなく、怖さが原油とドルを通じて逆に重しにもなる相場です。
個人的には、4月20日のゴールドで一番危ないのは、
「中東が荒れてる=金は強いはず」
と短く考えすぎることだと思っています。
今回市場が本当に気にしているのは、戦争の見出しそのものより、ホルムズ海峡の混乱が原油とインフレにどう波及するかです。Reutersも、今回の金下落について、原油高がインフレ不安を高め、それがドルと米国債利回りを押し上げ、金の魅力を削いだと整理しています。つまり、いまの金は有事の恩恵だけを受ける相場ではありません。
しかも4月20日は、米イランの協議ムードもかなり悪化しています。Reutersによると、イランはさらなる停戦交渉を拒否し、米国もインフラ攻撃を示唆するなど、交渉継続への期待は後退しました。少し前までは「和平期待」がドルを弱め、原油を落ち着かせることで金の支えになっていましたが、4月20日はそこが逆回転しています。つまり金相場の空気は、4月17日までの“最悪シナリオ後退で底堅い金”から、“再びインフレ型の地政学リスクに押される金”へ少し戻ったと見たほうがしっくりきます。
ここでさらに重いのが、FRBの利下げ期待が戻りにくいことです。Reutersは4月17日に、FRBのウォラー理事が「戦争が早く終われば利下げ期待は残るが、長引けばインフレが定着しやすくなる」と述べたと報じています。4月20日の状況は、まさにその後者に近いです。原油が跳ねて、インフレ不安が強まり、ドルが戻る。こうなると市場は「FRBは簡単に動けない」と考えやすいです。だから今の金は、上がる理由があるのに、その理由の裏側で高金利長期化の重しも強まっています。
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ただし、ここで弱気一辺倒に振るのも違います。4月20日の金は下げたとはいえ、Reutersが伝える水準でも4,792ドル台で、4月上旬から中旬に見せていた高値圏からの完全崩壊ではありません。4月17日には金が4週連続高の方向にあり、4月16日にも1カ月ぶり高値圏の近くを維持していました。つまり今の金は、悪材料が少し軽くなればまたすぐ買い戻される土台をまだ持っています。ここを見落として「もう弱い」と決めつけるのも雑です。
実際、金が完全に売り崩れていないのは、地政学リスクそのものが消えたわけではないからです。Reutersの4月20日の記事でも、市場は世界の不確実性をかなり強く意識していて、インドでは高値が実需を冷やしている一方で、世界全体としての不安は金をゼロにはしないと読めます。つまり今の金は、上値は重いけど、下でも簡単には見放されにくい状態です。これがかなりやりにくいです。
トレード目線で見ると、4月20日のゴールドはかなり難しいです。
地政学リスクは本来プラス。
でも、その地政学リスクがドル高と原油高を呼ぶならマイナス。
原油高はインフレヘッジとしてはプラス。
でも高金利長期化の連想ではマイナス。
こうして見ると、材料が同じ方向を向いていません。だから今の金は、方向感が合っていても何を主役材料とみるかでかなり結果が変わりやすいです。見出しだけで追うとかなり危ない相場です。
生活面から見ても、4月20日の金ニュースは他人事ではありません。背景にあるのが、結局は原油とインフレだからです。Reutersが4月20日に伝えたように、原油上昇はアジア通貨や株式市場にも重しになっていて、輸入国では通貨や生活コストへの圧力が強まりやすいです。つまり、金相場の重さはそのまま生活コストの重さにもつながっています。こういう時期ほど、生活費と投資資金を分けておく意味はかなり大きいです。
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ここから先のゴールドを決めやすい材料はかなりはっきりしています。
一つ目は、米イラン情勢がさらに悪化するのか、それとも再び対話の余地が戻るのか。
二つ目は、原油がさらに跳ねるのか、それとも落ち着くのか。
三つ目は、FRBの利下げ期待を戻せるだけの弱い景気・物価シグナルが出るのか。
今の金は、この三つのうちどれが主役になるかでかなり見え方が変わります。特に4月20日時点では、主役はかなりはっきりしていて、ドルと原油です。
では、4月20日時点のゴールドをどう見るべきか。
個人的な答えはかなりはっきりしています。
弱気で決めつける必要はない。
でも、強気で走りすぎるのもまだ危ない。
これです。
不安はある。
でもその不安がドルと原油を押し上げている。
だから金は買われきれない。
一方で、不安そのものは消えていない。
だから金も簡単には崩れにくい。
このバランスが、4月20日時点のいちばん自然な見方です。
最後にまとめると、2026年4月20日のゴールド最新ニュースの本質はかなり明確です。金が重いのは、安全資産としての価値が消えたからではなく、今回の地政学リスクがドル高と原油高を通じて金に逆風も作っているからです。スポット金は4,792.89ドル、米先物は4,812.20ドルへ下落しました。背景には、米国によるイラン貨物船拿捕、テヘランの報復示唆、ホルムズ海峡を巡る緊張、そしてそれに伴うドル高とインフレ不安があります。だから今の金は、上がる理由もあるのに、その理由がそのまま上がりきれない理由にもなっている相場です。


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