いまの日経平均を見ていると、正直かなりやりにくい相場だと感じます。上がる日もある。かなり強く戻す日もある。なのに、安心して強気に傾ける感じはあまりありません。実際、Reutersによると、3月には日経平均が11%超下落し、日本株・円・国債が同時に不安定になる「トリプル安」リスクまで意識されました。一方で4月6日には、薄商いのなかで日経平均が1.2%上昇する場面もありました。つまり今の日本株は、ただの弱気相場でも、素直な反発相場でもなく、下げの圧力を抱えたまま大きく振れやすい相場になっています。
個人的には、いまの日経平均を読むうえで一番大事なのは、**「日本株だけを見ないこと」**だと思っています。今の日経は、日本企業の決算や需給だけで動いているわけではありません。中東情勢、原油高、ドル高、円安、米金利、日銀の利上げ観測、このあたりが全部つながって動いています。Reutersは第2四半期のグローバル市場テーマとして、すでに「oil and war」が最大の不安材料になっていると伝えていて、日本株もその影響をかなり強く受けています。つまり、今の日経の乱高下は“日本固有の事情”だけではなく、世界のマクロ不安が日本株に濃く乗っている結果です。
まず、今回の乱高下のいちばん大きい起点は、やはり原油です。Reutersによると、4月6日時点でもBrent原油は110ドル台、WTIも112ドル台で推移しており、中東情勢の緊迫とホルムズ海峡の混乱が市場の緊張を保ったままにしています。日本は資源輸入国なので、原油高はかなりストレートに逆風になります。輸送コスト、電力コスト、製造コスト、物流費、家庭のガソリン代まで、かなり広く効くからです。昔の相場なら「円安なら輸出株に追い風」と単純に見られやすかったですが、今は原油高のダメージがかなり前に出やすいです。だから日経平均も、円安だけを素直に好感する動きになりにくくなっています。
ここが、今の日本株を昔と同じ感覚で見てはいけない理由です。円安はたしかに一部の輸出企業には追い風です。ですが、今の円安は原油高とセットで来ています。Reutersによると、日本政府はこの円安を「投機的」と表現し、160円近辺でかなり強く警戒しています。これは裏を返せば、政府自身が「いまの円安は手放しで歓迎できるものではない」と見ているということです。要するに今の円安は、利益押し上げよりも、輸入コスト増と物価高を通じて相場全体を不安定にする円安として意識されやすいわけです。
この流れは、企業業績の見え方も変えています。いま市場が嫌がっているのは、売上の鈍化だけではありません。コストの上昇が想像以上に長引くことです。原油高は、エネルギー集約型の企業だけでなく、素材、化学、物流、小売、外食、航空などかなり幅広い業種の利益率を削りやすいです。しかも、家計がガソリンや光熱費で圧迫されれば、消費も鈍りやすい。企業から見れば、「コストは上がるのに、需要は強くなりにくい」というかなり嫌な形です。だから今の日経平均は、少し戻してもすぐに“本当に利益は大丈夫なのか”という不安に引き戻されやすいです。これは単なるセンチメントではなく、かなり現実的な懸念だと思っています。
さらにややこしいのが、日銀です。いまの相場では、日銀の4月会合への思惑がかなり強く効いています。Reutersによると、東京の3月コアCPIは**1.7%に鈍化した一方で、燃料補助金など特殊要因を除いた基調インフレはなお強く、原油高と円安が続けば再び物価圧力が高まりやすいと見られています。そのため市場では、4月27〜28日の会合での利上げ確率が70%**程度まで意識されていました。つまり、原油高が株に悪いだけでなく、日銀の追加利上げ観測まで押し上げて、日本株の重しを増やしているわけです。
個人的に、ここが今の日経平均の一番しんどいところだと思っています。普通なら、景気が怪しくなれば「いずれ金融緩和が支えになる」と期待しやすいです。でも今の日本では、原油高と円安が物価を押し上げるので、日銀はむしろ利上げ方向を完全には捨てにくい。Reutersでも、日銀内では3月会合で追加利上げの必要性が議論されていたことが報じられています。つまり日本株は、景気不安を抱えながらも、「日銀が助けてくれる相場」にはなりにくい。悪材料があるのに、すぐに救われる絵が見えにくい相場です。
これは債券市場にも出ています。Reutersによると、3月末には日本国債利回りが1999年以来の高水準に達し、株・円・債券が同時に不安定になるトリプル安が意識されました。国債利回りが上がるということは、企業の資金調達やバリュエーション面でも株にとって逆風ですし、日本株の相対的な魅力も変わってきます。昔なら「日本は金利が低いから株に資金が集まりやすい」という面がありましたが、今はその前提も少しずつ揺れています。だから日経平均の乱高下は、単なる一時的なパニックというより、相場の前提条件が少しずつ変わってきていることへの反応にも見えます。
ただし、ここで全面弱気に振り切るのも少し違います。実際、4月1日にはBarron’sによると日経平均が5.2%上昇し、1年で最大の上げ幅を記録しました。背景には、米国がイランへの軍事行動を早期に終えるかもしれないという期待や、半導体・金属株への買い戻しがありました。つまり日経平均は、悪材料だけで押し切られる相場ではなく、「最悪シナリオが少しでも和らぐ」と大きく戻すだけのエネルギーも残しているわけです。これはかなり重要で、今の日経をただの崩れ相場と決めつけるのも危ない理由です。
でも、この反発をそのまま強気材料として見ていいかというと、個人的にはまだ慎重です。なぜなら、反発の理由が「本当に問題が解決したから」ではなく、「少し安心材料が見えたから」になりやすいからです。4月6日時点でもReutersは、中東情勢の緊張、原油高、米金利上昇、ドル高が残っていると伝えています。つまり、相場を苦しめている本丸はまだ消えていません。だから、日経平均が一日大きく戻ったとしても、戻ったこと自体より、なぜ戻ったのかを見る必要があります。根本の不安が残っている戻りは、やはり上で売られやすいです。
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ここで少し視点を変えると、今の日経平均は「日本株の問題」というより、原油高を中心にした世界の不安が日本株にどう乗るかを見る相場だと思っています。たとえば米国では、強い雇用や高止まりする金利がドル高を支えています。Reutersの4月6日の記事でも、ドルは底堅く、アジア株は薄商いのなかで神経質に動いていました。ドル高が続けば円は弱くなりやすく、日本の輸入コストは上がりやすい。そこに原油高が重なれば、日本株にはかなり重いです。つまり今の日経平均は、国内だけ見ても足りません。ドルと原油を見ないと、日経の理由は半分も見えないと思っています。
さらに、東京の物価や企業景況感も、見方を難しくしています。Reutersによると、3月の日銀短観では大企業製造業の景況感は改善し、4四半期連続で良くなりました。ただ、その一方で今後の見通しは中東情勢と燃料高で慎重になっています。つまり企業は足元ではまだ踏ん張っているけれど、先行きは見えにくい。これって今の日経平均の雰囲気そのものです。完全に壊れてはいない。でも、先に行くほど不安が増える。だから買いも入るし、上ではすぐ慎重になる。悪くない数字が出ても、素直に安心へつながりにくい相場です。
この構図の中で、日経平均にとって特に危ないのは、「昔の成功パターンをそのまま当てはめること」だと思っています。昔なら、円安=輸出株に追い風、日経にプラス、と見やすかったです。でも今は、原油高と円安が同時に来るので、輸入コスト増・物価高・家計負担の悪化も一緒に走ります。だから、円安だから日本株に強気という見方は、今はかなり危ないです。実際に日本政府が円安を「投機的」と表現したのは、単純な円安メリットでは片づけられないと見ているからでしょう。ここはかなり時代が変わった部分だと思います。
では、これから何を見ればいいのか。個人的には、今の日経平均を見るうえで大事なのは五つです。
一つ目は原油価格。110ドル台が続くのか、さらに跳ねるのか、それとも少し落ち着くのか。
二つ目はホルムズ海峡と中東情勢。ここが和らぐだけで相場の空気はかなり変わります。
三つ目はドル円。160円近辺での当局の動きやボラティリティはかなり重要です。
四つ目は日銀の4月会合。利上げが現実味を帯びるほど、日本株は神経質になりやすいです。
五つ目は米金利とドル。ここが高いままだと、世界の株式市場全体が重くなりやすいです。
今の日経平均は、この五つのどれが主役になるかで、かなり景色が変わります。
ここまで踏まえると、今の日経平均は「強いか弱いか」を一発で決めにいく相場ではないと思っています。むしろ、何が主役材料なのかを毎日確認する相場です。今日の主役が中東情勢なら急落しやすい。今日の主役が停戦期待なら強く戻しやすい。今日の主役が日銀なら、金利と円の動きに左右されやすい。つまり今の日経平均は、単独で完結した相場ではありません。背景のニュースが変わるたびに、理由ごと値動きが変わります。だからチャートだけで追うとかなり振られやすいです。
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日経平均はどう見るべきか
個人的には、今の日経平均を強気一辺倒で見るのはまだ危ないです。理由はかなり単純で、上がる理由より、上がりきれない理由のほうがまだ多いからです。原油高は重い、円安は手放しで歓迎しにくい、日銀は利上げ観測がある、国債利回りも高い。しかも中東情勢は一日で空気が変わりやすい。これだけ重い材料があるなかで、日経平均が上がる日があるのは、相場が弱いからではなく、最悪を織り込みすぎた反動や、安心材料への過敏な反応があるからです。だから、戻っている=安心ではまだありません。
ただ、弱気一辺倒で見るのも違います。日本企業全体が崩れているわけではなく、景況感も足元では一定の強さを残していますし、半導体や素材など相場のリーダーになりやすいセクターはニュース一つで大きく戻す力もあります。だから今の日経平均は、崩壊相場というより、重い背景を抱えながら大きく上下する相場です。このタイプの相場は、一方向に決めつけた人が一番やられやすいです。上げても安心しすぎると危ないし、下げても悲観しすぎると踏み上げられやすい。だから、背景を確認しながら距離を測るくらいがちょうどいいと思っています。
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今みたいな相場では、為替もかなり重要です。日経平均だけ見ているつもりでも、実際にはドル円が大きく影響します。特に160円近辺は、投機筋も当局も意識しやすいので、急変動が起きやすいです。こういう時期は、株だけでなく為替も一緒に見ておいたほうが相場の理解がかなり深まります。
また、原油高や円安が続く局面では、生活費の管理もかなり大事になります。相場を見ているとニュースばかり追いがちですが、実際には固定費や日常決済の見直しがかなり効きます。こういうときほど、生活のお金の流れを整えておくことが、そのまま投資判断の安定にもつながります。
さらに、日本株を長い目で見るなら、どの証券会社でどう管理するかもかなり大事です。相場が荒れている時期ほど、口座の使いやすさや情報の見やすさ、積立や売買のしやすさが効いてきます。短期でも中長期でも、土台になる環境は軽く見ないほうがいいです。
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最後にまとめると、今の日経平均が乱高下している本当の理由は、原油高と中東情勢が、円安・物価・日銀・国債利回りまで全部つなげて日本株を揺らしているからです。3月には11%超の下落、4月に入ってからは大きな反発もありましたが、どちらか一方向で安心できる相場ではありません。今の日経を読むなら、企業業績だけでは足りません。原油、ドル円、日銀、金利、この背景を一緒に見ないとたぶん本質はつかみにくいです。
個人的には、今の日経平均で一番危ないのは、昔の感覚のまま「円安だから日本株に追い風」と決めつけることだと思っています。いまはそんなに単純じゃありません。原油高と円安が同時に来ることで、企業にも家計にも痛みが出やすいです。だから今の日本株は、強気にも弱気にも振り切らず、背景を見ながら丁寧に判断する相場だと見ています。 下げているから怖い相場ではなく、理由ごと大きく入れ替わるから難しい相場。 それが、いまの日経平均のいちばん自然な見方だと思います。


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